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子どもの就活 あなたはオヤカクしますか?

こんにちは。マインドアップキャリアカウンセラー 岡田久美子です。

2020卒就活、私は今年初めてこういう言葉をききました。皆さんご存知でしょうか?

オヤカク(親確)・・内定者の親に企業が入社意向を確認する造語だ。

我が子の就活、オヤカクしますか 望む仕事と親の思い
内定者のオヤカク対策に企業懸命 親に手紙、訪問も

引用:NIKKEI STYLE 2019年7月14日・15日 配信

この言葉は5年ほどまえから登場したそうですが、私は初めて聞きました。
実際記事の内容を読んでいくと
確かにあるある!
学生との相談に毎年寄せられる状況と似ているのです。

つまり、学生の内定先に親が反対しそれで内定辞退をする・・というものなのです。
背景には『就職売り手市場』『少子高齢化による親子関係の緊密化』にあるそうです。

内定辞退を防ぐための中小企業の努力


ここ数年続いている学生にとって有利な『売り手市場』
確かに内定を複数得てくる学生がいる。彼らは3年のインターンを皮切りに
早期から就職活動をはじめ、中小企業から内々定を得ると
大手企業にチャレンジします。

従業員数5000人以上の大手企業となると

新卒の求人倍率は0.42倍である。      引用:第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)

 

決して売り手市場とはいえない。超難関の狭き門なのです。
学生としては大手企業の内定を得ると、中小企業の内々定を辞退する傾向が強いもの。

 

中小企業経営者は学生の内定辞退を防ぐために懸命です。
保護者に手紙、はたまた家庭訪問をして親を説得、理解してもらうというとこでしょう。
先日友人の勤める企業でも、『内定者の保護者むけ会社説明会』を実施していると聞きました。
今やこういう時代なのですね。

こんなに過保護でよいのでしょうか?


親の反対によってせっかく得た内々定を辞退する。
これはかなり以前からありましたが、最近やや増加しているように
感じます。
私が今まで相談を受けてきたケースでも

『親のそばにいたいから、転勤なしまたは近隣のみの転勤がいいです。』
『全国転勤ある会社より地元の企業が良いと親がいうので。』
などなど
「あなた自身はどう考えているの?」との私からの質問でも
「親が言うので・・」という答えが返ってきます。
自分の就職なのに自分の考えはないのだろうか?
それとも今の学生はこんなにも親思いで優しいのか・・?
これから先の自分の人生の決断も親にしてもらうのか?とついつい危惧してしまいます。

 

また、内定辞退を促す親の側にも問題を感じます。
記事内にもあったように
子離れできていないと感じている・・31.4%
わが子の初めての就職は、親としても関心が高く心配するがゆえに
つい口を出したく
なるのだろう。
しかし、子どもは成人していてこれから社会人として巣立っていく身であることを
考えると、親の人生ではなく、子どもの
人生なのだから、最後の決断は子どもにしてもらいたい。

 

 

当然親としてのアドバイスや相談に乗ることは、子どもにとって歓迎されるものならば
どんどん関わっていくほうが良いと思います。
親の意向と違う就職先を子どもが選んで心配ならばむやみに反対するのではなく、
逆に子どもがなぜその会社に行きたいのか?
どうしてその会社を選んだのか?
しっかり説明をしてもらったらよいのではないでしょうか?
むしろ積極的に普段から子どもとコミュニケーションをとっているかどうか?
ここがキーポイントだと思います。

 

 

最後にあるIT企業に勤務している友人から聞いた話です。
入社年数の浅い女性社員が初の泊りがけの出張になった。
その女性社員の母親から自分も一緒に同行したい。と申し入れがあったそうです。
この話を聞いて、私は驚きを隠せませんでした。

あまりにも過保護すぎる親だと子どもが社会人になっても、いつまでも自立できませんよね。

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